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일본학보 [The Korean Journal of Japanology]

간행물 정보
  • 자료유형
    학술지
  • 발행기관
    한국일본학회 [Korea Association Of Japanology]
  • pISSN
    1225-1453
  • 간기
    계간
  • 수록기간
    1973 ~ 2026
  • 등재여부
    KCI 등재
  • 주제분류
    인문학 > 일본어와문학
  • 십진분류
    KDC 913 DDC 952
제80권 (18건)
No
1

『神国神字弁論』과 神代文字

閔丙燦

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.1-11

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4,200원

諦忍は『以呂波問弁』において、<日本は「神国」であり、日本語は「神語」、そして日本の文字は「神字」>という主張を展開する。しかし、「神字」つまり<神代文字>の実体についての明確な証左を提示するには至らず、以後、その実物を示した『神国神字弁論』に収められた『金杵摧駁』を待たなければならない。本稿は、『金杵摧駁』と同じく『神国神字弁論』に収録されている、『以呂波問弁』を反駁する目的で敬雄が著した『駁伊呂波問弁』についての検討を通じて、諦忍が<実物>を提示するに至った経緯を調べたものである。 その結果、『駁伊呂波問弁』での敬雄の諦忍批判は、<諦忍が証左としている史料にたいする批判>、儒家的観点からの<日本の神話に基づき中国と日本とを対等に位置づける諦忍の姿勢にたいする批判>、<音声言語と文字言語とを混同していることにたいする批判>、<横書きだけをもって他の言語を卑下することにたいする批判>にまとめられるということを確かめた。また、全体としては<現存する神代の文字がない>という事実に基づいた一貫した批判であり、その批判は時には論理的に、また時には感情的に展開していることも確認できた。 このような敬雄の反駁を再反駁しようと著されたのが『金杵摧駁』であり、やがてその本文で<神代文字>の実物を提示するに至ったのである。要するに、諦忍が<神代文字>の実物を提示した決定的なきっかけは敬雄の執拗な反駁にあったということになるが、以後、<神代文字>存在説の代表とも言える平田篤胤の『神字日文伝』においても、<神代文字>の存在を既定事実として受け止め、拡大再生産していったのではないかと考えられることを鑑みると、『神国神字弁論』はその論争の流れのなかにおいて、やはり大きな転換点であったと言わなければなるまい。なお、<神代文字>との関連においてハングルを見直す出発点が同じくここにあったというのも注目に値する。

2

조어적 관점에서 본 전문용어의 의미 투명도

송영빈

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.13-25

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4,500원

現在、日本の解剖学用語は圧倒的に漢語が多く、常用漢字表の音訓を用いた場合、その意味透明度は44%にとどまっており、教科課程で習得する漢字による意味の把握はかなり困難な状況にある。本稿で対象にした500個の解剖学用語では、91個の用語に表外漢字が用いられ、解剖学用語理解の妨げとなっている。学問間の境界線が薄れていく今日の状況を考えると、より分かりやすい用語造りへの根本的解決策が切実な状況にある。 解剖学用語は、一般語や他の医学用語に比べ、名詞の比重が高い。解剖学用語の二字漢語を構造的に分析すると、<N>+<N>や<A>+<N>のタイプが全体の約七割を占め、これら名詞をどう分かりやすいものに置き換えるのかが分かりやすい用語造りのためには最も重要な課題になることが予想される。 本稿では、このような前提に立ち、解剖学用語に現れた二字漢語を品詞の観点からその構造を分類し、一般語のそれとの比較を行った。その結果、名詞の比率が一般用語に比べ高く、名詞成分の理解が解剖学用語の理解と強くつながっていることが明らかになった。しかし、現在の常用漢字表の音訓を用いると意味の透明度は上がらず、慣用訓を用いることで意味透明度は上昇するが、慣用訓の設定や教育は大変難しい問題が絡んでいるため、漢字のこだわる限り、透明度を上げることは現実的に難しい。韓国語の解剖学用語のように固有語による造語が分かりやすい解剖学用語のためには効果的であることを提案した。

3

現代日本語における「シテイル」の意味と「ながら」節

安平鎬, 田惠敬

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.27-37

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4,200원

本稿では、現代日本語の次のような「ながら」節をめぐって、「(シテイル+ながら→)していながら」の形をとり、しかも「同時動作」を表す例に関する成立条件について考察を行った。 (例) 籐椅子に向い合って坐っていながら、ときどき彼女は足を擦り合せるようなことをした。 「シテイル」は、一般的に「(一時的、もしくは恒常的な)状態を表すマーカー」としてとらえられている。一方、「ながら」節をめぐる先行研究では、「状態述語+ながら」は「逆接」の意味になると言われている。この一般化によると、「シテイル+ながら」は、当然「逆接」の意味にならなければならない。しかし、上記の例は、この一般化では、説明できないという問題がある。 本稿で行った考察の結果、上記の例のような「ながら」節は、「動作主の意思によって、静止した状態で行われる行為(静止動作)」の「テイル」形に限って成立するということが分かった。なお、「静止動作+テイル」は、「意図的に、静止した状態(姿勢など)で行われる行為を、維持する=静止動作の維持」のような意味になる、と主張した。最後に、本稿における「維持」とは、藤井(1966)の「持続」、及び森山(1988)の「維持」と類似した概念であり、「静止した状態で行われる(具体的な行為を伴わない)」という点では、「状態性(状態動詞の性質)」をもち、「意図的に行われる」という点では、「動態性(動作動詞の性質)」を併せもった概念のことである。

4

『破戒』における待遇表現

李炳萬

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.39-53

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4,800원

This thesis investigates the two honorific forms (respectful and modest) of words from the book Hakai written in the 39th year of Meiji. The two honorific forms of the words were divided into three categories – alternation, addition, and conversion. The results of the research are as follows. In terms of using the respectful form of honorific words research found 299 examples using the alternation form of words – mostly from the word “ossyaru.” Furthermore, knowledge collected from the addition form shows “o” plus verbal stem plus Nasaru or Nasuru and “go” or “o” plus adjective stem were used throughout the book. Finally, the conversion form showed all forms followed the “te” pattern of auxiliary’s added respect. In terms of using the modest form of honorific words research found 75 examples using the alternation form of words generated from a variety of words. Two forms of addition were found. One, “o” ~ mousu e.g., “Onegaimousu,” two, “o” ~ suru e.g., “Ohanashisuru” are the two additions found in research. Lastly, dealing with the conversion form, investigation established “te” pattern of auxiliaries corresponding to the respectful form above; however, the modest form depends on who is giving or receiving.

5

4,500원

本研究では日韓両国韻書の比較対照研究のための基礎的な考察を試みる研究の一環として韓国の韻書『三韻声彙』と日本の韻書『聚分韻略』との比較を行った。本稿は三重韻を採用した点において両国の音韻史の中で画期的な位置を示している両書を書誌的な側面から考察し、両書の体裁的な面での特徴を比較対照した。両国の韻書史において上記の資料の史料的意義を明確にするため、『三韻声彙』と『聚分韻略』の両書を掲出漢字、韻目数、各韻の下位分類、漢字音付加、意義分類などを中心に比較対照した。このような考察の結果をまとめて、最終的には両書の配置順などを中心に両書の影響関係を考察した。

6

2012 세계박람회 개최지인 여수시 홈페이지 일본어 관광안내문의 문제점

정일영, 정의상

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.69-81

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4,500원

2012年5月12日から3ヶ月の間、全羅南道麗水市シンハン地区で開催される麗水世界博覽會は認定博覧会である。麗水では今回の世界博覧会に国内外からおよそ800万人が参加すると推定し、国家経済面では12兆3000億ウォンの生産誘発、7万9000人余りの雇用創出、5兆7000億ウォンの付加価値創出という波及効果を期待している。麗水世界博覽會に対する日本の関心も高く、マスコミなどの報道によると、日本の多数の大手企業の参加が見込まれており、これを体系的に支援するための専門家の懇談会も結成されたそうである。今回の博覧会では日本企業はもちろんのこと、多数の日本人観光客も麗水を訪れるとみられている。本研究では麗水市が製作したホームページを通じて麗水市が日本企業や日本人観光客のための日本語の観光案内文をどのように準備しているかを調べてみた。研究の方法としてはホームページの日本語の観光案内文のうち、問題とされる翻訳誤謬の事例を大きく言語内的な問題点と言語外的な問題点の二つに分け、各々の問題点をさらに細分し、これらの誤謬例にみられる問題点をきめ細かく分析・整理した。今回の研究で得られた分析結果を通じて麗水市がより一貫性がありかつ分かりやすい日本語の観光案内文の製作への一助とするのが本研究の目的である。また本研究の成果は麗水市のホームページの製作担当者に提示するつもりである。

7

4,500원

本稿では,日本による植民地下で日本語を習得し,現在もその日本語を保持している8人の韓国高年層と日本語母語話者との会話にみられるアスペクト形式の実態を(同時期に日本語に接触している)大阪高年層や台湾高年層が保持している日本語と比較してみた。その結果,第二言語の潜伏期におかれている韓国高年層日本語のアスペクト形式の保持には以下のような特徴があることが分かった。 (1) 戦前の習得環境と現在の日本語能力に比例する形で,テオル形とテイル形が同時にみられる「混在型アスペクト体系」である(4.1)。 (2) 大阪高年層や台湾高年層の日本語では,テオル形からテイル形への移行が早いが,韓国高年層においてはテオル形の保持度も高い(4.2)。 (3) 韓国高年層日本語に(存在動詞オルと相関する形で)アスペクト形式のテオルの保持度が高い理由としては以下のようなことが考えれる(4.3)。 (a) 日本語との接触度やその能力において中間グループを中心にオルを分析的に用いているところから,存在動詞部の実質的意味がテオルの保持に関与している。その根拠としては,①文法的なトル形は話者3Wのみに見られること,②テ形と存在動詞オルの間にポーズがおかれていること,③オルが存在動詞のプロトタイプとして認識されていること,④有情物主語とテオル形の共起関係が強いこと,⑤アスペクト表現に使われる動詞が主に存在の意味と関わるものであること,などが挙げられる。 (b) テオル形とテイル形は動詞の種類や文機能によって使い分けず,単純に置換することができるため,両者は同時に用いられやすい。そのため,テオル形とテイル形を同時に保持しているグループには,存在動詞やアスペクト表現に非標準的な使用が目立ち,テオル形が純粋な方言形のものではなく存在動詞オルからの類推によるものである可能性が高い。 結果的には,テイル形への「単純化」とともにテオル形をも使用する「分析化」という学習者ストラテジーが韓国高年層日本語のアスペクト形式の保持に働いていると言えるだろう。

8

4,000원

First, it is appropriate to see the big vessel described in 「The Seventh Night」of 『Ten Nights of Dream』as a steamer, which foreigners and international students took to travel from and to Europe in the Meiji period. Second, we should see the young couple in 「The Seventh Night」of 『Ten Nights of Dream』 as the new generation, who had the education of western modern school after the birth of Meiji. They were playing the piano and singing a song they had learned from Japanese elementary school, showing no interest in others' business. Especially, the piano is considered as an instrument symbolizing the modern civilization like a steamer, since the piano didn't exist in Japan before the Modern Age. Third, in 「The Seventh Night」of 『Ten Nights of Dream』, the main character 「I」 saw that it would be better to be on the ship than to take his own life by leaping from it, even though he did not know where the ship was going. That reveals that there was no other way but to live, embracing the contradiction, conflict, anxiety and darkness of the Modern age, however uneasy and hard it was for him to accept the society, which was becoming modernized and westernized.

9

「片腕」の幻想性と比喩表現

金美廷

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.107-118

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4,300원

本稿では川端康成の幻想的な作品「片腕」を対象にしてその幻想性の本質を解かすために川端康成の文体、特にその中の<比喩表現>に注目し、幻想と<比喩表現>との関連性、若しくは言語表現と現実との特異な関係を考察してみた。 おもに作品「片腕」の中の隠喩・換喩・直喩の意味と用法を通して作品の幻想性と比喩表現との関わりを探ってみた。「片腕」の中の隠喩・換喩・直喩それぞれの比喩転換の方向性は通常の「未知から既知へ」の方向、「抽象から具体へ」の方向で片付けられるものではなく、もっと複雑な様相をおびていた。隠喩の場合、より抽象的で分かりにくいものを(これに類似する)より具体的で分かりやすいものに見立てる(置き換える)隠喩本来の意味が転倒されていた。すなわち、比喩転換の共通性としてのイメージに対する意外性は認められるものの、「片腕」の中にはより具体的で分かりやすいものが(これに類似する)より抽象的で分かりにくいものに置き換えられていた。換喩の場合、登場人物の抽象化(固有名の無)から、具体的なものの抽象化(象徴)の特徴を踏まえて、換喩のもつ「記号性」(代理=代替機能)を身体―感情の延長線上で考えて見た。欲望と幻想、コトバの換喩的な表現の関連性の中で幻想の登場人物の意味合いをその全体性によってよりも、より断片的な要素(連想されたパロールや音素や対象、身体の部分、しぐさなど)に求め、作中の「片腕」の五態の相貌に関わる比喩表現の分析を行なってみた。最後に、非常に抽象的で分かりにくい作品である「片腕」が、極めて具体化されている感じを受けてしまう原因を感覚表現や比喩表現(直喩)に見つけ、さらに《修辞的文彩》として幻想と結びつく形式としての直喩の装置を確認した。

10

『七一雑報』における言文一致 ──「天路歴程意訳」を中心に──

金成恩

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.119-129

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4,200원

『七一雑報』はキリスト教思想への啓蒙を目指し平易な文体を編集方針とした。本稿では『七一雑報』に連載された「天路歴程意訳」の翻訳文体を探ることによって、『七一雑報』の文体研究への糸口にした。すなわち、その翻訳文体は、漢語に俗語の振り仮名をつけたり、口語体を試みたりするなど、より和らげた漢字平仮名交り文になっている。しかしながら、口語体への試みは途中で中断され、全体として文語体で翻訳された。こうした文体の特徴は、漢字平仮名交り文で準識字層への啓蒙を目指す宣教師の編集部と、あくまで漢字片仮名交り文で信仰の表現を知的に行なおうとする日本の知識人読者との間の緊張関係を背景にしていると考えられる。

11

재일 코리언 문학에 나타난 ‘女性像’ 고찰

김환기

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.131-144

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4,600원

本考では在日コリアン文學に形象化された‘女性像’を男性中心の家父長的思考下の女性、主體的存在としての女性、生命力の源泉としての女性という視覺から考察してみた。特に、大阪生野の在日社会を小說化した金蒼生、元秀一、梁石日、金吉浩、宗秋月の小說と金鶴泳などの小說を読みながら、在日社會に内在化された儒敎的秩序(家父長的思考)が女性達にどう認識され、どんな生を産み出せたのかを中心に考察した。その過程で確認できるのは、在日社會の儒敎的秩序が比較的に幅広く固着されたという事実であり、その中心に周邊化された女性が位置しているという点である。そして過去の文學とは異なる最近の在日コリアン文學に形象化される女性像は獨立的で、主體的な存在としての女性を現實主義な立場で描き出すという点である。また、小説の時代的、空間的な背景は異なるが、基本的に‘朝鮮人’女性の母性愛と生命力が幅広く描写されるということ、女性達の生が比較的に暗い形の犧牲的に書かれたという特徴が見られる。そういう意味で、在日コリアン文學に形象化される‘女性像’は、つまり彼ら社會が‘境界人’の限界から脫皮できなかったことを象徵的に見せており、同時に彼ら社會を支える生命力の根源がどこなのか、艱苦なデイアスポラ的な生の果てはどこなのかなどを真摯に問い返させる。またその‘女性像’こそ過去から現在に、前世代から現世代に、現世代から次の世代に變容してゆく‘在日性’の現在的支點がどこなのかを知らせる重要な主題と言える。

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다자이 오사무의 『인간실격』정신분석학적 고찰

李在聖, 趙珉智

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.145-156

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本稿では、太宰治の代表作とも言える『人間失格』に表れた「無意識の動揺」を精神分析学的接近を通して考察し、作品に表れた作家の無意識、特に隠されたナルシシズムに注目してみた。フロイトの理論を基にして登場人物の行動を分析した結果、次のような三つのことが解った。 第一、『人間失格』の主人公である大庭葉藏は、人とのコミュニケーションに極度のストレスを受けており、こうした非共有ストレスは「憂鬱」に繋がっている。 第二、表面的に表れている憂鬱の裏には「ナルシシズム」が隠されている。一見、自分を攻めているように見えても実のターゲットは決して自分ではない。このナルシシズム的な態度が、時には読者に不愉快な思いをさせる。 第三、憂鬱から派生された「自己破壊」の欲望は、内部に潜んでいる怒りが自分に向けて自らを攻撃する精神現象であり、これはナルシシズムによって作られたものである。 要するに、人間失格を主張する大庭葉藏、そして主人公の精神を支配している作家太宰治の内面には、二津背反的な心理が共存していると言える。

13

4,200원

夢野久作の『少女地獄』は、『かきおろし探偵傑作叢書』第1巻(1936年)に収録された作品である。夢野久作の作品は主に探偵小説が多く、文学研究の対象として扱われず、『少女地獄』もあまり注目されてこなかった。だが、この作品は、1930年代の少女たちの内面を描いている特異な作品として注目に値すると思われる。『少女地獄』に登場する少女は事件を起こして、結局自殺してしまう。その自殺について先行研究では少女の自殺という作品の結末に重点をおいて、時代や社会的背景から自殺という負の原因を探ろうとしている。つまり、少女達が時代や社会状況によって挫折させられ、そのような現実から逃れるための手段として自殺-現実逃避の死-を選んだと解釈しているのである。しかし、主人公である少女達は近代教育を受けた学生だったり、社会の一員として活動していたりと、社会に積極的に適応しようとする人物として設定されていることを考慮すれば、彼女達の自殺を単に現実逃避の手段として理解するのは首肯し難い。 従って、この論文では『少女地獄』の少女達が皆職業を持っており、社会参加の方法として選んだその職業がむしろ彼女たちの自殺の原因になっているというアイロニーに注目したい。少女達が抱いていた夢と職業群を考察し、また死ぬ前に作成した遺書の分析を通して、彼女らの「自殺」の原因が何だったのか、そしてその「自殺」が何を意味するのかを考えてみたい。 職業に携わった姫草と友成、そして学校に通いながら卒業後の社会に進出しようとした甘川は、男女の認識差の下で様々な不平等を経験する。彼女達は性的に女性を支配しようとする男性中心の社会の中で能力を持つだけでは認められない現実から乗り越えようと、新しい職業ー男性が独占していた職業―を夢見る。少女達は良妻賢母という社会から与えられた未来象を打ち破って、新しい自分を見つけ出し、夢見ようと努力した。そして夢見る少女達は不公平な現実に妥協するのではなく復讐を挑む。それが極端な方法である自殺として現れたのである。そして彼女達が残した遺書から自殺する理由、復讐する理由が明らかになり、その復讐の刀が当時の社会に向けられていることが分かった。従って少女達は現実に挫折して自殺を選んだのではなく、死を通して理不尽な社会に復讐と抵抗の行為を行ったといえよう。

14

芭蕉の俳諧世界に現れている「生」と「死」に関する研究

許坤

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.169-181

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芭蕉は、人生とは川の流れのような流轉する旅のようなものであると思いつつ、人間の「生」については、命を大事にして、生きている間は積極的に人生を生き、自然から与えられた命を十分に樂しむべきだという考え方をその作品のなかで示している。そして人間の「死」については、『おくのほそ道』に「羈旅辺土の行脚、捨身無常の觀念、道路にしなん是天の命なり」と書き込んでいるように、「死」を自然の一つの法則として認め、死とともに旅を續けたのである。そして芭蕉の旅は終始無常と死が背中合わせしているような狀態であったが、芭蕉は「死」を恐がらずにむしろ「死」を旅のまことの道連れにしながら步き續けたのである。 命あるすべてのものには、「生」と「死」が存在し、「生」と「死」は不可分の關係にある。そして、「生」は「死」の座標になる。芭蕉は「死」をみつめて生きている今を大事にしようと、より「生」に充實したわけである。そのような面から、芭蕉は「無常」という言葉をもって「死」からのがれ、「生」への執着が感じられるという見方も成立可能である。生きているうちは一刻も油斷しない、この一刻は、一度去ったら永遠に歸って來ないのだから、一刻々々を大事にすることこそが芭蕉の生死觀をあらわす無常迅速の本命であるといえると思うのである。

15

変化する稲作農家の政治意識と投票行動-朝日・東北大調査の結果から-

河村和徳

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.183-194

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This article examines the farmer’s issue attitude and voting behavior in the 2007 Japanese Upper House Election, using the Asahi―Tohokudai survey. Generally speaking, the reason why the DPJ won in Tohoku and Hokuriku area is that the farmer evaluated the DPJ pledged to introduce the income compensation system. However, I cannot establish this hypothesis by the survey data, and I show that issue attitude of the contemporary Japanese farmer consist of three factors. By regression analysis, I find the some farmers have dissatisfaction for the agricultural administration and political system, and it raises the evaluation of the DPJ. And farmers evaluating of DPJ tend to vote for the DPJ. I think that changing farmer’s voting behavior shows that the agricultural iron triangle (LDP―MAFF―ACA) begins to be broken.

16

個人IDと個人情報に関する日本ㆍ韓国の意識比較

高選圭, 安達和夫

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.195-206

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本論文は、海外の多くの国で既に定着している社会基盤IDに対して、日本と韓国の国民の意識を探るとともに、両国において国民IDと個人情報に関する意識の違いと政策的代案を模索したい。 今回の調査結果を見ると、韓国では住民登録番号という統一個人IDを1968年より施行しているので、制度自体が社会基盤の上で定着していることが窺える。なかでも、民間に開放したことで、インターネットバンキングやオンラインショッピングなど生活場面に深く根付いていると言える。一方で、個人情報に対する警戒感は、セキュリティ意識の強さとともに特筆すべき国民の意識である。 一方で、日本では統一個人IDの導入方法については意見が大きく拡散しており、現状では一定のコンセンサスを得るための議論が不足していることが窺える。しかしながら、統一個人IDをベースとした利便性向上や安心․安全な社会構築に対する期待感は強く感じられたことから、国民向けサービスの向上を前提とした社会基盤としての統一個人ID導入に対する真摯なビジョンの提示と国民的論議が必要な時期に来ていると考える。

17

일본애니메이션의 성립과 전개

구견서

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.207-224

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本稿は日本アニメーションの思想を考察するための前提作業として,日本社会の流れの特徴により時期を分けて、日本アニメーションの變化過程を紹介した後, 日本アニメーションの構成要素, 日本アニメーションのジャンルとアニメーション製作技術, 各々時期のなかで表れているアニメーションの特徵, アニメーションが生み出している價値 等を把握することに目的がする。日本社会の時期的特徵により日本アニメーションの展開過程を分けてみると、日本アニメーションの胎動期(1868-1945),成立期(1946-1962),自立期(1963-1970), 成長期(1971-1980), 大國化期(1981-1990), 國際化期(1991-2000), ネオ國際化期(2001-現在) 等となるといえる。日本アニメーションは, 空間, 對象, 登場人物, 商業性, 媒體, アニメーター(animator), 思想, 時間性 等のような要素として構成されている。日本アニメーションの作り出す價値は 社會的價値, 文化的價値, 經濟的價値, 思想的價値 等であるといえる。このように日本アニメーションは様々な價値を生み出すことによって世界化と國際化が進められているし、また日本の文化力が国際社会のなかで発揮できるようになったといえる。

18

多文化政策의 韓日比較

양기호

한국일본학회 일본학보 제80권 2009.08 pp.225-239

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多文化現象が韓国と日本において社会的なイッシューとして登場しつつある。この論文は、韓国と日本の多文化政策の起源と特徴を比較しようという試みである。韓国は中国系華僑以外にマイノリティはほとんどなく、1990年代にはいって外国人労働者と結婚移民者が急増し、中央政府が積極的な政策対応をしてきている。日本は戦前から朝鮮人と中国人など多くのマイノリティがおり、戦後も革新自治体と市民団体が在日外国人に対する差別禁止や、指紋押捺廃止のために多文化運動を起こしてきた過程がある。 韓国は2005年から中央政府が主導して多様な法律と制度をつくり、全国的にも地方政府の外国人支援条例が施行されている。日本は長らく中央政府が外国人労働者の受け入れに消極的だったため、中央政府の制定した法律はほとんどなく、条例もごく少数に止まっている。ただし、日本の地方政府が多様な施策とプログラムを持って細かく多文化共生政策を展開して来ており、外国人集住都市会議はその典型的なネットワークである。これから日韓両国は相互間の学習を通じて、東アジアにおける多文化政策のモデルを提示していくべきである。

 
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