本論文では、「ヘリオトロープ(heliotrope)」というキーワードを中心にして、漱石の書いた諸作品と関連作品及び同時代作家達の作品を検討しながら、『三四郎』における「ヘリオトロープ」の効果とその役割について考察してみた。 まず北原白秋と横光利一は若さを象徴しまた想起させる素材として自然の香りを持つ「ヘリオトロープ」を描いている一方、小栗風葉は近代志向的な女性を描き出す素材として明治以降欧米文化とともに日本にはじめて入ってきた香水を使っている。新しい明治の世を象徴する高級香であった「ヘリオトロープ」は当時流行っていたハイカラな香水であったが、『青春』のヒロイン繁はこの香水を使っている。よって近代の新しい女である繁のイメージが強くなり、若い女性の誘惑的な面も一層覗かれる。そして「ヘリオトロープ」に関する神話を参考にすると、悲しくて不幸な愛の結末をも予測できる。 また漱石が高く評価しているズーデルマン(Hermann Sudermann; 1857~1928)の『消えぬ過去;The Undying Past 原題 Es war』に香水または「ヘリオトロープ」に関する件が見えることが注目される。結局美禰子は男を虜にするフェリシタスの誘惑的な面と不幸な結婚生活を送ったヨハンナのイメージに、繁のような新しい女として造形されたと言えよう。そして偶然三四郎が選んでくれた香水である「ヘリオトロープ」を最後の別れの時美禰子が三四郎に嗅がせるシーンがある。美禰子には三四郎がこの香りによって自分と過ごした青春の日々を忘れられないようにしたい願望があったと見えるが、この香りを嗅いだ三四郎は戸惑い、美禰子への謎は濃い「ヘリオトロープ」の香に包まれ最後まで解けない。このように最初から最後まですれ違う三四郎と美禰子の姿に哀愁の念を感じさせる作品が『三四郎』であろう
목차
要旨 1. 머리말 2. 일본문학 작품 속의 「헬리오트로프」 3. 「헬리오트로트」의 향을 둘러싼 미네코 조형의 특징 4. 「헬리오트로프」의 향에 휩싸인 미네코와 산시로의 관계 5. 맺음말 참고문헌
본 한국일본학회는 일본관련 학회로는 1973년에 한국 최초로 성립되어 2015년 3월 현재 가입회원수 기준 1000여명에 달하는 방대한 학회로 발전하였다. 본 학회는 일본어학 및 일본학은 물론,일본의교육,사상,역사,민속 등 일본학 전반에 걸친 연구와 한일간의 일본학 전반에 걸친 비교 연구를 대상으로 하는 학회로서 회원들의 연구기회 제공과 정보의 교류를 주된 목표로 하고 있다. 분회 발표를 포함하여 매년 20회 가까운 학술발표회와 국제학술대회를 개최 함으로서 발표 기회의 제공과 함께 회원 상호간의 친목 도모의 장으로도 활용하며 건전한 학회발전을 지향하고 있다.